この事例の依頼主
50代 女性
相談前の状況
経営者の夫の代理人から離婚を求める書面が届いたとのことで相談を受け、受任した。妻は夫からの離婚要求に納得していなかった。
解決への流れ
【戦略の検討】●妻は夫との離婚を望んではおらず、年齢のことも考慮し、離婚するのであればそれ相応の金額を受け取ることを希望していた。●夫は、経営する会社の株式を財産分与の対象とすることを拒む等、財産分与の金額について争いがあった。●夫が浮気をしている兆候が見られたため、探偵事務所への依頼を勧め、結果、浮気の証拠をつかむことができた。●財産分与について主張立証するとともに、浮気の証拠をつきつけ、「離婚裁判を起こされたら断固戦う」という強い姿勢を見せて交渉した。【結果】夫は不倫相手の女性と再婚することを目論んでいるようだったので、訴訟で離婚が認められなくなることを恐れ、結局、財産分与の金額で夫側が譲歩し、離婚調停が成立した。
●依頼者から詳しい聞き取りを行い、早期に探偵事務所へ依頼するよう指示したことが、結果として財産分与等のその他の争点においても有利に働くことになりました。●夫が経営者の場合は、会社の株式も財産分与の対象となりますので、株式についても適切に評価する必要があります。●有利な証拠の収集と、裁判に至った場合の結果についてきちんと見通しを立てることが重要です。