この事例の依頼主
30代 男性
相談前の状況
仕事上のストレスや過去の鬱病の症状もあり,長年にわたり多額の飲食への出費(キャバクラ)をしてしまった方です。これ以上追加の借金ができない状態になってしまい,ご相談に来られました。相談時点で負債総額は2000万円を超えていました。
解決への流れ
多額の負債や収入の状況からは任意整理は不可能,個人再生も適切ではないと考えられたため,自己破産を申立てることとしました。負債が多額であり,浪費の免責不許可事由も否定できないため,少額管財手続での自己破産申立となりました。
2000万円という金額は,個人の借金としてはかなり多い方です。しかも,ギャンブルや飲食の浪費がありますと,免責の問題が生じます。本件は,破産による免責が得られるか大変微妙でしたが,手続において弁護士が有利な事情を最大限主張し,依頼者にも手続に協力していただいたことで,無事免責決定が得られた例です。なお,免責に大きな問題が見込まれる場合は,個人再生での申立を検討する場合もあります。最適な手続の選択については経験豊富な弁護士にご相談ください。