ご依頼者は30代の女性で、3歳になるお子様がいらっしゃる方でした。夫からモラハラ（暴言、精神的虐待）を受けており、共働きだったのですが夫は育児に参加せず、ワンオペ育児を強いられていました。離婚を決意したご依頼者はお子様を連れて実家に帰り、その際に私にご相談いただきました。

ご依頼者のご相談を受けて、私は早速離婚調停を申し立てました。夫は離婚には同意したものの、強く面会交流したいという要望がありました。ご依頼者には、夫はお子様の世話をしたことがなく、仮に預けたとしても非常に不安がある、安全が確保されないのではないか、という不安がありました。そこで、裁判所で実施される試行面接の際に、夫がお子様と過ごす様子を調査官とご依頼者が傍で観察し、お子様の安全を確保するとともに、危ない行動や正すべきポイントをフィードバックすることにしました。結果的に、夫も育児のなんたるかに直面し、認識を改めた部分もあり、場所や時間帯を細かく定めたご依頼者の望む形での面会交流の合意を得ることができました。もちろん、養育費に関してもしっかりと取り決めを行いました。