この事例の依頼主
60代 女性
相談前の状況
兄の代理人弁護士が、私に対し、内容証明郵便で、遺留分侵害額請求をしてきました。母親の面倒はほとんど私が一人で看てきたので、何もしていない兄が、私に対し、遺留分を求めることについては腑に落ちないところもありました。ただ、遺留分の支払いが法律上の義務であるなら、支払をしないといけないだなと思いました。とはいえ、例えば、葬儀代の扱いや生命保険金の扱いなど分からないことが沢山あるので、専門家である岸田先生に相談しました。
解決への流れ
岸田先生に、遺留分について分からない点について、助言してもらい、少し安心できました。とはいえ、私だけで、兄の弁護士さんを相手にするのはすごく気が重かったです。そこで、岸田先生に代理人になってもらい、私の代わりに、相手方と交渉してもらいました。兄の弁護士さんと話をしなくてよくなったので、かなり気が楽になりました。また、岸田先生は、法的に難しい点について、分かりやすく説明してくれ、どのように対応すればよいか教えてくれました。なので、法律を知らないことで損をすることもなかったと思います。ありがとうございました。
遺留分侵害額請求事件においては、法的に難しい論点が沢山あります。相手方代理人から手紙が届いて、ご自身だけで相手方代理人と交渉すると、知らない間に不利な条件で、合意してしまうこともありえます。過去にこのような例を何度も見聞きしたことがあります(相手方の代理人はあくまで相手方の味方であって、当方当事者の味方ではないです。)。このようなことにならないようにするためにも、内容証明郵便や調停の申立書が届いた場合には、お早目に弁護士に相談されることをお勧めします。今回のケースでは、早期に私に相談されたため、不利な条件で合意することを回避できて、本当によかったです。依頼者の方に喜んでもらえて、この仕事をしていてよかったと思いました。