この事例の依頼主
30代 女性
相談前の状況
(1)夫が、夫の実家へ子供を連れ去り、子供と会えなくされてしまった。(2)夫の実家へ行ってもドアを開けてくれない。(3)子供を取り返したい。
解決への流れ
まず裁判所に対し「子の監護者を指定する審判」と「子の引渡しを求める審判」、さらに、それぞれの審判についての「仮処分」を求めました。これらに勝ったことで、子の監護者は母親(依頼者)であること、夫は子を母親に渡さなければならないことが決まりました。しかし、それでも夫は審判に対し不服申し立て(抗告)をした上、子供を渡しませんでした。仮処分が出ているので、子の引渡しの「強制執行」を行いましたが、夫は子供を隠してしまい強制執行でも取り返せません。そこで裁判所に対し「人身保護請求」を申立てました。これにより、夫が子供を連れて来なければ夫が身柄を拘束されることになります。ここに至り、夫から子供が引き渡され、ようやく取り返すことができました。
連れ去られてから子供を取り返すまで、実に1年以上かかりました。時間が経っていたので、取り戻した後、母親(依頼者)と子の生活がスムーズに送れるのか心配でしたが、実際には何の問題もありませんでした。1年ぶりに我が子を抱いたお母さんの涙は忘れられません。