新着記事
無期転換逃れで雇い止め「6カ月後にまた来てよ」 雇い直されなかったらどうなる?
4月から適用がはじまった「無期転換ルール」。2013年4月を始期として勤続5年超の有期労働者には、無期転換申込権(以下「申込権」)が発生するようになりました。本人が望めば、次の契約更新から無期契約に転換できます。
人手不足から率先して無期転換を進める企業もありますが、一方で労働者を辞めさせづらくなるため、無期転換逃れの「雇止め」も問題になっています。懸念される手口の1つが「クーリング」を利用した脱法行為の増加です。
深夜のファミレスに「3歳くらいの幼児」を連れ出す親・・・法的な問題はあるの?
年末年始の長期休暇ということで、実家に帰って、同窓会に参加したり、家族で遊びに出かける人たちもいるだろう。ただ、子連れの場合、深夜まで外出が続くと注意が必要になる。
ネットの掲示板には、23時半ごろのファミレスで、3歳くらいの小さな女の子とその両親を見かけたという目撃例が書き込まれていた。投稿主は「時間が時間なだけに見たとき正直驚きました。今の若い世代にとっては当たり前なのかな?」と疑問を投げかけていた。
若い親たちが深夜まで乳幼児を連れ回した場合、法的にはどんな問題になる可能性があるのだろうか。また、見つけた場合、やめさせることはできるのか。石坂浩弁護士に聞いた。
子連れ別居の妻、「実子誘拐」と報じたプレジデント、飛鳥新社を名誉毀損などで提訴
「子どもを(妻に)誘拐された」などとする夫側の主張のみに基づいた事実と異なる記事によって甚大な精神的苦痛を受けたとして、別居中の妻が12月14日、名誉毀損とプライバシー侵害があったとして、プレジデント社、飛鳥新社らに記事の削除と990万円の損害賠償などを求めて東京地裁に提訴した。
この日の記者会見で、妻は「夫に離婚と言われてから、私の人生は大きく変わりました。家を出た後、メディアや知らない方々からも誹謗中傷され続ける生活になるとは思ってもいませんでした」と時折、声を詰まらせて語った。
原告代理人の神原元弁護士は「かなり偏ったかたちで(夫側にたった)一方的な報道がされており、名誉毀損、プライバシー侵害、基本的人権の侵害だ」と述べた。
夫婦の離婚裁判は現在も続いており、東京高裁に係属している。原審・東京家裁は今年7月、親権者を妻とし、離婚を認める判断をした。
無断駐車だから「タイヤロックと罰金5万円」は問題ない? 弁護士が指摘する意外な結論
バイクを駅近くのマンションに停めてたらタイヤロックされた——。そんな相談が弁護士ドットコムに寄せられました。
相談者は無断駐車をしていたようで、出先から戻ってきたらバイクを動かせないようタイヤロックがされていて、「不法駐車、罰金5万円」と書かれた紙が置かれていたそうです。無断駐車した場合の罰金などの案内は見当たらなかったといいます。
無断駐車をしてはならないのは当然ですが、相談者はタイヤロックされたことに納得がいかないようです。タイヤロックされても仕方ないのでしょうか。「罰金」も支払わないとダメでしょうか。清水俊弁護士に聞きました。
ジャニーズ問題はソンタク日本社会そのもの 外国人記者が語る「外圧に弱いお国柄」
ジャニーズ事務所は9月8日、ジャニー喜多川氏の性加害について公式に認め、被害者に対して謝罪した。発端となったのは英公共放送BBCのドキュメンタリー番組「Predator: The Secret Scandal of J-Pop(J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル)」が3月に放映されたことだった。
かつて暴露本の出版や、週刊文春の報道など変わるタイミングは何度かあった。しかし、大きなうねりにはならなかった。日本は「外圧」からしか変わることができないのだろうか。日本に在住する外国人ジャーナリストは、この半年間の変化をどう見たのか。
謎解き要素加え模擬裁判 中高生向け「ジュニアロースクール」、3月29日オンラインで開催
成人年齢引き下げにより、2023年から18〜19歳も裁判員の候補となることから、第二東京弁護士会が法教育に力を入れている。
3月29日には模擬裁判を通して裁判の仕組みなどを学ぶ、中高生向けの「ジュニアロースクール」をオンラインで開催。全国から参加者を募っている。
模擬裁判は、豪華客船で殺人事件が起きたという設定で、進行役の弁護士のもとでグループワークをおこない、被告人として起訴された女性の有罪・無罪を判断する。現場には「ダイイングメッセージ」が残されているなど、謎解き要素も加えて参加者が楽しめるよう企画した。
日時は3月29日(水)の13時半〜16時半で、Zoomを使ってオンラインで実施する。定員は80人程度。申し込みは同会のウェブサイトから(https://niben.jp/news/ippan/2022/202212013688.html)。
同会では同じ3月に小学4〜6年生向けや高校生向けのジュニアロースクールも実施する。
申込期限は3月10日まで延期となった。
AIで脱税を見抜ける? 税務署員の経験と勘の世界、代替するのか、補完するのか
国税庁は6月23日、10年後の税務行政をイメージした将来像を公表した。注目すべきは、AIの活用をうたっている点だ。
税務調査をめぐって、過去の情報のシステム的なチェックや統計分析の手法を活用することにより、納税者ごとの調査必要度の判定化を精緻なものにするとともに、最適な接触方法や調査が必要な項目について、システム上に的確に提示されるようになるという。
また、滞納整理関係でも、優先着手事案の選定や、最適な接触方法などで役に立つことが想定されるという。公売でも、価格の算定のための分析にAIの活用が望ましいとしている。
税務調査はこれまで、調査官の勘に頼る部分があったとも指摘されているが、AIの活用によって、脱税をどこまで見抜くことができるようになるだろうか。具体的にどんな将来像が描けるのか。李顕史税理士に聞いた。
天台宗住職から「性暴力を受けた」、尼僧が「懲戒」の審理申し立て
四国にある天台宗寺院の男性住職から、長期間にわたって、信仰につけこんだ性暴力を受けたなどとして、尼僧の女性が、天台宗宗務庁(滋賀県大津市)に住職らの僧籍を剥奪する懲戒処分を下すよう審理を申し立てた。
申告人の尼僧、叡敦(えいちょう)さんと代理人が1月31日、東京・永田町で記者会見を開いて明らかにした。申告書は1月22日付。
浜崎あゆみさん「NO高額転売!!」注意喚起も、アイドルファンは「絶対なくならない」その理由は?
現在、全国でコンサートツアー中の歌手・浜崎あゆみさんが3月6日、自身のインスタグラムのストーリーで「NO高額転売!!」と注意喚起をした。定価1万円のチケットを3万5000円以上で販売する転売サイトのスクショをアップし、「転売ヤーの皆さん、リセールチケットを大量ホールドし続けるのもNO!!」と呼びかけている。
浜崎あゆみさんの投稿(インスタグラムのストーリーより)
昨年(2023年)10月にも、「ayumi hamasaki 25th Anniversary Live Tour」の公演チケット(公式サイトでは1万1000円)が、7万3000円などの高額で転売されていることに苦言を呈した浜崎さんだが、転売ヤーたちの動きは止まらないようだ。
2019年には「チケット不正転売禁止法」が施行され、やむを得ない事情でチケットを売るための「リセール」システムも浸透しつつある。これまでも数々のアーティストが「転売はやめて」と表明しているのに、どうして転売はなくならないのか。
ワタミの求人情報、計算したら手当が足りない? 騒動の背景と会社の見解
リクルートの求人サイト「リクナビ」に掲載された居酒屋チェーン「ワタミ」の採用情報に対し、「ブラック過ぎる」との誤解がネットで広がった。深夜勤務の「月間127時間分のみなし」という表記が、過労死ラインを超える「残業時間」と勘違いされたためだ。
しかし、これをきっかけに給与条件を分析した識者からは、記載に不備があるのではないかとの指摘がなされている。通常の計算方法をすると、手当の金額が不足してしまうからだ。
弁護士ドットコムニュースが、ワタミに確認したところ、同社広報は「社労士を含めた有識者のチェックを経たもので、問題ないと考えている」と回答。表記の修正は検討していないという。